2011/06/30

料理練習その3

いやぁ、今日は久々に激しい雷雨がありました。

一時は小さい雹も降ってきてヒヤヒヤものでした。
でも、今年の我が家は圃場も減らしたり、強力な助っ人のおかげで巨峰&ピオーネは全て袋かけが完了。
あとは少しのロザリオを残すのみ。














ということで、雨のおかげで涼しくなったところで今日も料理練習。
先日親戚から巨大大根を2本もいただいてちょっと困惑していたので、今回は大根三昧。
鰹節をどっさりかけて大根サラダにしても美味いんだけどなぁ・・・。

本日の一品目 大根煮てます。
今日はコンソメで煮込んで、そこそこ味が滲みたら煮汁のまま冷凍させます。
その後の展開は過去にとあるお店で教えてもらったレシピを思い出しながら考え中。














二品目 大根の赤ワインピクルス
赤ワイン、みりん、酢にはちみつをちょっと混ぜて漬け込みました。

三品目 大根おろし
といってもただの大根おろしじゃありません。砂糖、はちみつとレモン汁を混ぜて冷凍させてシャーベットにする予定。レモンよりも柚子の方が合うような気がする。













  
四品目 大根の皮のキンピラ
にしようと思いつつ、先日の激うまねぎ味噌同様のちょっとピリ辛の味付けにしてみた。このままでもいけちゃうけど、これは何かのトッピングにする予定。













 
この続きは週末に。

2011/06/21

とっ捕まえて・・・

新圃場に植えたワイン専用品種はじめ、ぶどう苗は順調に生育中の様子。なにせ園主が畑に行けないので体験者の方に写真を撮ってきていただいて確認しています。
草は先月21日に刈り取ってもらい早一月。そろそろ2回目の草刈りをお願いしたいところ。これくらいで刈ると草が柔らかくて楽なんだけどね。
下の写真はシャルドネかな?まだ芽欠きもしてなかった。
 しか~し!やっぱり入られてしまった。
大事な新梢の葉っぱを鹿に食われてしまった。でも根こそぎ食われたわけじゃないのでまだ救い。
 鹿除けのために圃場の周囲に張り巡らせたネットの下に錘で吊るした水入りペットボトルは無残に噛み砕かれていた。
ここ数年菱山地区のあちこちで鹿の食害が増えているけど、絶対にとっ捕まえてカレーにしてやる!
とはいっても、その場で締める勇気がねぇ。有害鳥獣と言えども、命をありがたく戴くという気持ちが大事。葛藤が・・・。

2011/06/19

料理練習その2

今日は先日の葱の煮びたしで大量に残った青葉の部分を使ってねぎ味噌を作りました。

クックパッドのレシピをいくつかピックアップしてアレンジ。

にんにくとしょうが、刻みねぎをごま油で炒めます。
合わせ調味料は、有り合わせの米麹味噌、酒、みりん、はちみつ、みりん、醤油、柚子七味。
ねぎがしんなり炒まったら、合わせ調味料を入れて煮詰めます。
適度な粘度になったら火を止めて、鰹節を混ぜて完成。
ちょいピリ辛にするために馬路村の柚子七味を入れてみましたけど、柚子の香りは完全に負けました。
しかーし!仕上がりは上々。激うまです。

まずは鶏肉のソテーのソースとして最高に美味そう!なイメージ。
白身魚に塗って焼いても絶対に美味いはず!
野菜炒めにも、チャーハンにもお茶漬けにも、なーんにでも使えそう。
まさに万能ねぎ味噌です。

でも、今日も味見だけ。

感謝感謝



今日は世間じゃ父の日。

父の日といっても、特別なことをした記憶は子どもの頃から今までほとんど記憶にないのです。
父の日、母の日然り、バレンタインデーだとかいわゆる「○○の日」というものに全く関心がないと言うか、そういうことに流されて行動することが元々好きじゃないんです。
それよりも誕生日とか、固有の記念日に何かするという方が好きです。
かといって、家族の誕生日にいつも何かしているかというと何もしていないのでありますが・・・(汗)。

今年は体調も良くなって、畑仕事に去年よりは精を出せるつもりでいたのに、まさかまさかの全く逆の状況になってしまったので、本来は自分がやるべき仕事を親父が一生懸命やってくれている。
親父も腰に爆弾を抱えていて、秋に手術を予定しています。なので絶対に無理はきかないのだけど、それでも親父本人としては、自分がやらなきゃという気持ちが身体を動かしているのです。
これには本当に申し訳ない気持ちがいっぱいで、感謝感謝。

今日の新聞に市内の71歳の農家の親父がSSで横転して重傷を負った記事が載っていました。
今週の天気予報が雨続きということで、今朝も親父はSSに乗って防除に出かけました。
大雨はないものの、このところの雨で畑はたっぷり水を含んで所々柔らかく滑りやすくなっています。
朝も防除を終えて帰ってきたら「ピオーネの畑で滑って動けなくなるところだった。」と。
父は今年79歳になります。
いつまでもSSに乗せるわけにはいかないと思っていても、現実がそれを許しません。
たまには温泉にでも行って身体を休めれば、と言っても連れて行くこともできません。歯がゆい毎日です。

庭の片隅では今年もラベンダーが鮮やかな紫いろの蕾から強い香りを放っています。
ベーリーAの圃場に植えてあるラベンダーも、今年は刈り込みもできずボーボーになっているんだろうなぁ・・・。
蕾の刈り取りができなかったので、どんどん開花してしまいます。かわいい可憐な花なので嫌いじゃないんですけど、香りを楽しむなら蕾のうちでないとね。
最初に植えてからかれこれ20年近くになりますが、ラベンダーの香りは鎮静作用があるだけに、今の悶々とした気持ちを癒してくれます。

2011/06/17

料理練習その1

料理練習第1回目。

久々の料理なので、ちょっと手が震える気分。今年勝沼人の大地の栽培をお願いするT田嬢とニッタンとの会食ということで、勝沼人の大地に合いそうなレシピをいくつか料理本からピックアップして試してみました。今回は基本和食レシピで、とりあえず簡単なものからスタート。
1品目 煮びたしシリーズその1 ピーマンの煮びたし。ピーマンのほろ苦さが甲州のわずかな渋みと合うかなと。味付けは醤油、みりん、酢。
2品目 煮びたしシリーズその2 水菜とベーコンの煮びたし。水菜を煮たときの微妙な渋みとベーコンの脂のかすかな甘みがほのかな残糖感に合うかなと。味付けは醤油、みりん。
3品目 煮びたしシリーズその3 ねぎの煮びたし。ねぎを黒胡椒風味で。薄味の味付けにちょっとアクセント。味付けはオリーブオイル、塩、黒胡椒。
4品目 ジャガイモとツナの炊き合わせ。味付けは酒、みりん、醤油。 5品目 人参サラダ市販のマヨネーズに我が家の濃厚ぶどうジュースを合わせて作ったドレッシングをかけてみました。まるでヨーグルトソースのような感じもします。オリジナルレシピはマヨネーズとオレンジジュース。元々、レーズンを合えるレシピだったので、オレンジジュースに代えてぶどうジュースを使ってみました。

6品目 鶏肉と野菜の炒め物ワインソース写真忘れました。鶏もも肉と野菜(今回はなすと椎茸)ぶつ切りを炒め、赤ワイン+ぶどうジュース+味噌をアレンジしたソースでいただきます。ソースのオリジナルレシピは赤ワイン+味噌。ちょっと手持ちの赤ワインが薄めだったのと、砂糖を加える代わりにぶどうジュースの甘みを利用。味見段階では、今一つ“ん?”だったけど意外と好評。味噌は自家製のものを利用。赤ワインと合う味噌を見つけるのも楽しそう。オイスターソースが入っても美味いかも。別のレシピで同じソースを使ったねぎ焼きと牛ステーキがあったので次回は試してみたいところ。

7品目 鮭の香りソースかけ写真忘れ。生鮭をこんがり焼いて、醤油ベースにレモンとしょうがをきかせたソースでいただきます。
 
8品目 シメは仙人カレー。写真なし。
本当はもう1品考えていました。トマトとモッツァレラチーズをベーコンで巻いて焼いたもの。ちょっとタイムオーバーで断念。
第1回目は総じて無難なところで及第点を頂戴しました。
ぶどうジュースのサラダドレッシングは自信はあったけど、万人受けする味だととの評価も得られた。
どうやらこれは定番レシピになりそうな。

さて、次回以降は夏野菜を中心に練習に励みたいところ。なす、きゅうり、トマト・・・。
とまぁ、こんな感じで練習兼ねて仙人茶屋の練習開始といきますかぁ。
われこそは味見役を買って出ていただける方は、週末のランチにお出でくださいまっせ~。完全予約制。
ただし、当面は勝沼人の大地倶楽部会員またはその同伴者に限定させていただきます。
メニューは基本的に仙人カレーセットです。仙人カレーも毎回味わい変えます。乞うご期待。

2011/06/12

歴史的事件

6月10日
標高550mの菱山の西向き斜面にある我が家は、東西にある窓を開けると夏でも山からの風が流れて結構涼しいのです。
猛暑だった去年の夏も、寝苦しい夜はありませんでした。
エアコンなんて要らないってのが一つのステータスだったりしたのでした。
ところが今年は、どんなに暑くても口からの水分補給ができないので、暑いのを我慢するわけにはいかず、つまりなるべく汗をかかないようにしなければならない状況になってしまったので、仕方なくエアコンのお世話にならざるをえないこととなりまして急遽設置が決定。
でも、基本的にエアコンの風が好きじゃないので、「我が家にエアコンがやってきた!」的な嬉しさは全くありません。
とは言っても、エアコンなんてまず付けることはないだろうと思っていただけに、我が家のエアコン設置は歴史的大事件なのでありました。
チャンチャン。

高級料理?

6月10日

絶飲食中の今、エネルギーの源は腸に直接送り込んでいる栄養液。
入院中もそうだったけど、食事の時間になると家族が食べる料理のいい匂いが否応なく鼻に入ってくる。
美味そうな匂いだなぁと感じることはいつものことだけど、そこは我慢一筋。
とりあえず、唯一許されている飴を舐めてその甘い匂いを鼻腔に満たしているのでした。
昨日帰省した姉が一言。
「どんなにお金を出しても私たちには食べられない高級料理を食べているようなもんだからね。」
ものは言いようである(笑)。
確かに今、食べる喜びは奪われちゃぁいるけど、考えようによっては、毎日三度三度の食事の時間を別のことに有効利用できるってものだ。
今の自分には将来を創造するのに必要な時間なのかもしれないな。
それが食べられない今の自分にとっては、むしろ食べることよりも大事だったりするのかも。

牛になります

ほぼ一月ぶりの日記。
6月8日
前回の日記に書いた番組がいよいよ今夜オンエアとなります。
なんと収録が終ってその晩に腸閉塞の痛みに苦しみ緊急入院、そして放送前日に退院というタイミング。

腸閉塞。胃を全摘した人にはついて回るものだそうで、昨年の7月に続いて今回が2度目。
去年は1週間の断食でなんとか早期復帰したので、今回もと軽く見ていました。
去年の暮れまではあんなに食欲もあって調子良かったのに、年が明けて間もなく食欲が落ち始め、その頃から既に軽い腸閉塞の症状が出始めたようで、そして先月12日に一気に悪化してしまいました。
今回も1週間程度の入院で帰れると思っていたのに、事態は最悪。 翌日の精密検査やら胃カメラによる処置やら手を尽くしたものの、症状は改善されることなく腸は暴発寸前の事態に陥り緊急手術となりました。
まさかの2回目の開腹手術。
手術室のベッドに横たわり「まさか1年ちょっとでまたここに帰ってくるとは思いませんでしたよ。」と言って手術スタッフの笑いを誘うほど気持ちに余裕はあったものの・・・
終ってみたら、 「人工肛門付けました。閉塞していたところは処置できなかったので、腸ろうを付けました。」と担当医からの有無を言わせぬ事後説明にちょっと絶句したのは言うまでもありません。
緊急だったから仕方ないといわれれば返す言葉もありませんでした。
人工肛門って・・・ てっきり人工的な何かをどこかに付けたのかと思って説明聞いたら、臍の横から大腸の一部を引っ張り出しただけとのこと。「紀州南高梅の梅干があると思って下さい」って言われてもすぐには自分で見ることも気が引けてしまいました。今はそこに排便袋が取り付けられ、今までのような便意はなく出たいときに勝手に袋に入ってきます。
残念なことに、トイレでスッキリ!はもう一生味わうことはできなくなりました。
食べると閉塞している腸に詰まってしまうから、口からは一切の飲食物は入れられず、栄養剤を腸に開けた穴に直接ポンプで送り込む。唯一の栄養補給手段なので、これはまさに生命維持装置。これがなくなったらもう生きていけません。
人間として最も基本的な喜びである快食快便。その内の一つは既に完全に奪われ、もう一つも今後の症状の改善次第でどうなるかわかりません。
一昨年の暮れに胃に見つかった異変。胃を全摘することになったときも、意外と取り乱すことなくすんなり受け容れることができた自分に驚きましたが、今回は更にその上を行く事態にもかかわらず、さして動揺することもなく状況を受け容れたのでした。 というか、ジタバタしたところでもうどうにもならないのです。 この状況を受け容れるしか手段がないのです。
こうやってネット上にこんなことを書いて公開することの賛否はあるでしょうけど、自分としてはこれがガス抜きになっているのだと思います。
来週から始まる新しい治療に“食べる”ことへの未来がかかっているのですが、今言えることは、間違いなく自分は今生きているということ。 まだまだ人生の半道中でくたばるわけにはいかないのですが、それは自分の意思だけで生きているのではなく、この世に生まれ出でた俺という一人の人間がその人生をかけて果たすべき役割を果たすために生かされているということなんだと思います。
体重も体力もガタ落ちし、もはや畑仕事はもとより力仕事はできない身体になってしまったわけで、苦渋の決断ながら、早々に農業引退表明をしてしまいました。
これから美味いぶどうを作って、美味いワインを作って一人でも多くの人に笑顔を届けたい!という意気込みで始めたぶどう作りですが、それがわずか2年で挫折。
こんなはずじゃなかった、と思ったところで自分の力ではどうにもならず、生かされていると思いながらも、だったらなぜこんなことに!って思うところでしょうけど、不思議とそんな悲観的な気持ちにならないのは生まれ持った楽観的性格によるものと半ば親に感謝しているのでありました。
器用貧乏と言われながらもいろんなことを経験してきました。 人生の師匠とも言える人から、男は人生の内に3回職業を変えたら終りだ、とも言われましたが、とうとうその3回目になってしまいました。
でも、自分の存在価値はそんなことでは失われません。
生かされている以上、もしかしたら自分でも気付いていない価値観でこれからの人生を生き抜けということなのかも知れません。
去年胃全摘手術を受けた後、これからはいただいた命で新たな第二の人生を創造して行こうと心に誓ったのですが、今回はその仕切り直しだと思っています。
いただいた命を全うするよう全力で生き抜きます。
当面は体力の回復を図る生活が続きますが、その先に起こるであろういろんなことを創造することが今の生きる糧になっていることは間違いありません。
多くの人からの応援をいただき、パワーをいただいています。本当に嬉しいです。
のほほ~んと生きてきたはずなのに、知らない間にこんなに多くの人に支えられてきたのかと思うと、やっぱり人間は一人で生きているんじゃないって強く感じます。
「頑張れ!」 そんな応援をいただきますが、正直なところ、もう自分に鞭打って生きることはやめました。頑張りません。無理もしません。欲張りません。でも絶対に諦めません。そして自然体で生きていきます。
やっぱり俺はみんなに笑顔の素を届けたいから、俺自身がいつも笑顔を絶やさないような生き方を続けて行きます。
大好評のワインカレーをもっと美味しくしたい!
勝沼人の大地に合うパンを焼きたい!
窯焼きピザの腕も上げたい!
うちに来たらホッとするような料理も提供したい!
多分、きっと近い将来はそんなことを中心に据えた菱山暮らしをしながら生きていくことになるでしょう。
そんなことを頭に描きながら、これからの毎日をまるで牛歩の如くゆっくりゆっくり歩んでいきます。
生きているというただそれだけのことの大いなる喜びを噛み締めながら。
あ~、スッキリした(笑)。

デッキでの初ワイン

ちょっとサボっていたのでまとめてアップです。


5月12日



今日はテレビ山梨さんの取材。

大桃美代子さんが勝沼を巡る旅の中で、勝沼人の大地を取り上げていただいた。

甲州の畑と、新しい圃場に案内。

めでたく新圃場のデッキでの初ワインとなった。

大桃さん自身も新潟の米農家のご出身で、自ら「桃米」という古代米を栽培されているということもあって、農業にはとても造詣が深いだけに、農業のものづくりに関して話し出したら止まらない。

もっともっと話したいことがいっぱいあったけど、今回は時間いっぱいで断念。

久々のテレビ出演で、本人は結構フニャフニャにやっこく行ったつもりだったけど、多分間違いなく硬い表情に映っているんだろうなぁ。

一応一発撮りでテイク2はなかったけど。

番組は中部6県(山梨、静岡、長野、新潟、富山、石川)の放送局が持ち回りで制作しているもの。放送は6月8日(水)。 この6県以外の地区の人は生では見られませんが、きっと誰かがYoutubeにでもアップしてくれる、かな?