2010/12/31

初雪

昨夜降り始めた雪。 そこそこ積もるかと思いきや、一夜明けたら畑が白くなっている程度だった。
まだまだ年賀状の準備に時間を取られ、掃除もままならない大晦日のこの一日を雪で潰されたのではたまらない。
今年は波乱万丈の年だったけど、やっぱり最後の最後までドタバタだ。
たとえやりきれなくても、今夜一晩越えるだけで気持ちの切り替えがつくのはいかにも日本人らしいところか。
来年はきっといい年になる、そう信じて疑わない2010年最後の日。

2010/11/27

ぶどう蔓ツリー2010モデル

今までは真ん中に支柱を立てた作り方をしていましたが、今回は蔓だけを使ってオベリスク風の作り方にチャレンジしてみました。
今回は依頼を受けてお店に飾るため、キャスター付きの花台をベースに使って見ました。
今回使う予定の蔓は、デラウェア、ベーリーA、巨峰の3種類の太さのもの。 まずはベースのサイズに合わせて巨峰の太い蔓でリングを作ります。
次に約1mほどに切り揃えた太い蔓を10本束ねて、先端から10センチほどのところをタイラップで軽く縛ります。

蔓の反対の端を最初に作ったリングに止めていきます。
10本全部を止め終わるとほらこの通りオベリスクが出来上がります。
もう1つリングを作って中間に止めます。 デラウェアの細い蔓を使って、下から10センチくらいの高さまでざるを編むように横糸のように蔓を挟みます。
一番下のリング、その上の編んだ部分、そして中間のリングに蔓を引っ掛けるようにして隙間がなくなるように蔓を挿していきます。隙間が全部埋まるようにはいきませんが、全体的にくまなく蔓が挿し込まれたらほぼ完成。
最後に外側に広がるように伸びた蔓を切り込んだりしながら、麻紐で上からグルグル巻いて完成!
本物を見たい人は横浜のワインバーへ行こう! あ!中にランプを仕込んでもよかったなぁ。

2010/11/21

南信州の旅

と言っても、今年委託したジュース工場に原料ぶどう搬入時のコンテナを回収に行ったのでした。
それにしても昨日は見事な快晴。
9時頃同行してくれるおでんちゃんと一緒に山梨市駅前のトヨタレンタカーで小型トラックを借りてGO! 途中の八ヶ岳PAでまずは八ヶ岳をパチリ。手前の山の紅葉がきれいだ。
諏訪の手前で工事のための大渋滞にハマり、予定の11時半着は難しいかも・・・と思ったけど結局チョイ遅れの昼前に松川町の工場に到着。
この辺りはりんごの産地。今は収穫の最盛期で、どっちを向いてもたわわに実ったりんごの木がたくさん。
今はフジの収穫真っ最中。 ここは家から見る南アルプスの鳳凰三山のちょうど裏側。 お土産に格外のりんごを買っていざ帰路へ。
途中の駒ケ岳SAでお昼を食べようと思ったら、なんと駐車場満杯で断念。紅葉シーズンだからなぁ・・・。結局諏訪湖まできてやっとランチ。
いい天気で、最高の行楽日和でした。往復約300km、男2人でドライブも、まいっか。

2010/11/14

枯露柿作りか~いし!

枯露柿作りの第一歩は、柿の収穫から。
枯露柿に最適な甲州百目という品種。だったと思う。
家族3人に協力助っ人が入り、4名で収穫。
収穫量は去年よりも若干多かったかな。
そしてそしてお楽しみ今年のユニーク柿。
今年はだいぶ少なめだった。
まずはさながら夫婦柿。
ちょっと照れます。
そしてこれは4つ又。
さて、次の作業は数日置いて皮剥き、そして硫黄による薫浄、そして干し。 20~25日干して完成の予定。
でも寒くなってくれないとなぁ・・・。

2010/11/04

あとめっけ

久々に散歩復活。 1時間で約5000歩。
今日は比較的ゆったりペース。
葉っぱの色が黄色くなり出したベーリーAの畑に回ってみた。

棚のあちこちに副梢に生った小さな房が実っている。
いつからかこれを“あとめっけ”というらしい。
一粒つまんでみると・・・ う~ん、美味い。
糖度は決して高くないけどなんとなくねっとりとした味わい。
今年のベーリーAの味をオイリーだっていう人がいたけど、こういうことを言うのかなと。
そしてキングデラの畑にもいくつかあった。
デラウェアよりも小さい粒。
つまんでみると・・・ 元々種なしのはずなのに種がある。
そしてこれは甘~い。
そうこうしているうちに辺りはどんどん暗くなる。
今日は南アルプスがオレンジのグラデーションをバックに浮かび上がっている。
昔ユーミンの歌にドーンパープルってのがあったなぁ。
空の青さに徐々に赤が混じって紫になり、そして暗闇に続いていく、まさに夕暮れ時のグラデーション。
そして瞬き出す宝石のような灯り。
輝きは寒くなるにつれて増えていく。
この景色は何十年見続けても飽きないんだよなぁ・・・

帰って糖度計ってみたら、ベーリーAは19度、キングデラは23度だった。 ベーリーAのは特に、葉が落ちて霜が当たって、剪定の頃に少し萎びた粒をつまむとこれがまた美味いんだな。

2010/11/03

今年の柿事情

今年は柿の不作年のようです。
枯露柿の里として有名な旧塩山市松里地区でも、柿畑の大木に数えるほどしか実が着いていない木をたくさん見かけます。
今月後半あたりから枯露柿作りが始まり、一時期はその地区の家々の軒先にオレンジのカーテンが見られるようになるのですが、今年はその様そうも変わるかもしれません。
我が家でも親父が趣味で枯露柿を作ります。
ちょっと離れたところにある柿畑には15本ほどの柿の木がありますが、やっぱり生りは少ないです。
今年は枯露柿作り体験会でもやろうかと思っていますが、はてそんなことができるほど収穫できますかどうか。
で、足元ではなく頭の上に目をやると我が家の富有柿はそこそこ生っているのであります。
世間を見回すと、ほとんど生っていない木もあれば鈴なりの木もあり、完全な不作年とも言い切れない状況もあります。 枯露柿作りに必要なのは乾燥した冷たい風
なのに毎年温暖化で、枯露柿作りの時期が暖かく湿度が高いものだから、やれ乾かない、やれカビたなどと、年々苦労されている話を聞きます。
特に枯露柿は年内が勝負なので。
今年の我が家の枯露柿は親父の思惑通りに出来ますかどうか・・・。

いい天気


昨日は久々に快晴の朝。
南アルプスも白い帽子を被った。
多分甲府盆地で一番陽が当たるのが遅い我が菱山から盆地を望むと コントラストの段々が徐々に冬色を感じさせる。
近くの山の色も徐々に赤みを帯びてきた。あと1週間もすれば紅葉の見ごろになるんだろうな。

そして今日11月3日は甲州とベーリーAの新酒解禁日。
うちには全く無関係だけど、眼下に見下ろすぶどうの丘では賑やかに新酒祭りが開かれる。
酒飲みというかワイン好きにはたまらない季節がやってきた感じなんでしょうな。
そう言えばうちの勝沼人の大地2009のファーストラベルのリリースは一体いつになるんだろうか。
待ち遠しく思っている人少なくないんだけど・・・。

そして・・・
いつかはクラウン・・・じゃなくて いつかはドーム型のピザ窯に・・・
たまたま大量にいただいた耐火煉瓦を使ってピザ窯を作ろうという気になったのがかれこれ10年前。
とりあえず・・・の気持ちで練習として積み上げ式に作ったのが最初だったけど これがなんと実に具合が良くていつの間にか10年も使ってしまった。
時の流れの速さを実感しながらも、いよいよその日が来たかという感じで いよいよピザ窯の改修に・・・というかほとんど作り直し。
たまたまぶどう園の端っこでほとんどゴミと化していたコンクリート製の古い水槽を使って、ドーム型とはちょっと趣を異ならせますが、そんな雰囲気のある窯にしようと思います。
しかも今回はパンも焼けるタイプにするのが第2の目的なのだ。
寒くなるまでに完成を目指すものの、さていつになることやら。
ということで、10年間お疲れさまの現行タイプとこれから姿を変えるゾンビの如く蘇ったコンクリート製の水槽のツーショットからスタート。

2010/10/30

約束の葡萄畑

映画館で映画なんて長いこと観てなかったなぁ。前回見た映画さえ記憶にない。
昨日はまるでこの映画の引力に吸い寄せられるように渋谷にやってきた。これも引き寄せの法則?
『約束の葡萄畑』
今このタイミングでこの映画を見ることが、俺にとってどれほど意味深いことか。
ふどうに命をかけるということ、そして命と向き合うということ。
まだよくわからないけど、自分の中で何かが確実に動き出したみたいだ。
何かがリセットされ、何かのスイッチが入れられた?
俺にとっての約束の葡萄畑はやっぱり甲州なんだろうなぁ・・・。
映画に出てきた堕天使は最後がいまいちよくわからなかったけど、俺にも天使がいるということを実感したなぁ。
人生、やっぱりタイミングなんだなぁ。
今日は幸せな一日だったなぁ。
2月4日に生まれ変わってからというもの、幸せを感じることばかりだ。
生きてて良かった、とはちと大げさか?

それにしても、映画館の椅子に座り続けるのは二時間が限度。いとケツ痛し。

2010/10/24

これにて2010年に幕

今年最後の収穫。
勝沼人の大地2010にする甲州の収穫を、清々しい秋の好天の下に大勢の参加者を迎え行いました。

ちょっとビクビクだった収穫量。
終わってみればとりあえず予定収量の600kgは確保して、ジュースにする分もちょっと確保。
ワイナリーへの搬入も終え、明日の仕込を待つのみ。

これにて今年の全てのぶどうの収穫が終了し、2010年のぶどうシーズンに幕が引かれました。

今年畑に来てくれた全ての皆さんに、 今年応援してくれた全ての皆さんに、ありがとう!

2010/10/09

ベーリーA収穫&みんなに感謝祭

お天気が怪しい雰囲気の中、雨が山梨市まで降り出してきたので、一旦は中止宣言をしたものの、大勢の方々に予定の時間までにお集まりいただいたので、短時間作業を狙ってベーリーAの収穫を強行。

雨もなんとかカッパを着るほどではない程度で我慢してくれて、12人の人力で約1時間で終了。というか、収穫量を見誤って用意したコンテナが足りず、箱不足サスペンデッドって感じ。あと数箱だったのに。ま、それは明日の心だ~。

そして、収穫の後はみんなに感謝祭ということでピザ&ワイン会。
雨も降り出してきたりして庭が一杯に使えなかったので、ちょっと手狭になった作業場の軒下でワイワイガヤガヤ。
今日は8種類24枚を焼くぞ!と意気込んで生地を用意したものの、今回初めて使った粉はとても腰があり、なかなか広がってくれない。
1年半ぶりのピザで腕も落ちたかも。本来なら5枚目くらいから調子に乗ってくるのだけど、正直なところ今回は全く勝手が違った。やっぱり体力の減退は大きい。だんだん直径が小さくなっていくのがわかる。写真はとりあえず最初のマルゲリータ。
みんな良く飲んだ良く食った。でも結局用意した料理は全て作るに至らずみんなギブアップ。ピザは4種類12枚でこちらもギブアップ。いやぁ本当に楽しいイベントになりました。
今年の収穫がちゃんとできたのもみんなぁのおかげさま。ありがとうございました!
これからも楽しくみんなが幸せになるぶどう作りを一緒に楽しんでやりましょう。
今日はお疲れさまでした。

2010/09/21

ロザリオビアンコ収穫開始

いよいよロザリオビアンコが黄色味を帯びて美味しくなりました。
今日から収穫開始。
ベト病も心配されましたが、何とか生き残った房は結構粒も張って大きくなりました。時々種なしの粒も見られますが・・・。
巨峰系の濃厚な甘さからこの爽やかな甘さにバトンタッチして、秋風と共に今年のぶどうシーズンがクライマックスへ突入するのでありました。

2010/09/15

温かいメッセージ

ぶどうをお届けした方からこんなにステキなメッセージカードを頂戴しました。
うちのぶどうは商品というよりも「笑顔の素」。
そんなことをモットーとしてぶどうをお届けしていますが、 こうして喜んでいただけるととても嬉しいです。
食べ物だけにやっぱり美味しいと言わせてなんぼの商売だなぁと思うのであります。

2010/09/11

今年はバンピーな年

なんだか久々の日記。
あっという間に9月も10日を過ぎて中旬に入った。
本来なら巨峰の収穫ピークで、ピオーネの収穫も始まろうという時期。 ところが今年は巨峰の収穫が遅々として進まない。
着色先行かと思っていたのに、ここへ来て着色が止まった感じ。
真っ黒にならないと巨峰は美味しくない。なので真っ黒になるのを待って、さぁ収穫というときには軟化してしまう。軟化してしまうといくら水を遣っても元には戻らない。
今年は春先から1週間から10日遅れの生育だったのだから、夏の天気が良かったからといってもこれだけ暑いと元に戻ることも出来ず、なので本当は完熟していないのになぜか完熟したように脱粒が始まる。
だから今年は心の中でお客様にごめんなさいを言いながら、ちょっと早めの収穫となってしまう。

ピオーネもしかり。 着色不良だ。 ピオーネが赤いぶどうだったらいつでも収穫開始なんだけど、残念ながらピオーネは黒いぶどう。
ただ、巨峰ほどに真っ黒にならなくてもそこそこの味にはなるからまだ許せるけど、それにしてもこの期に及んでまだ青い粒が残っているのはもうどうしようもない。
しか~も、袋を開けると・・・バンプ(晩腐)とご対面。
今年は灰カビ病は少ないようだけど晩腐が増えてきた。今年はバンピーな年のようだ。
いい加減が良い加減などと言いながら摘粒したが、ちょっと摘粒不足の房が多い。それでもピオーネは大粒になったものは多い。小粒も多いけど。
総じて出来は良くない。
果たしてこれらがちゃんと黒くなってくれるのかなぁ。

2010/08/28

アジロンの収穫

今日は4人の応援隊の参加をいただき、ジュース用アジロンダックの収穫を行いました。
今年は笠を早めにかけたので、いつになくぶどうがきれいです。
収穫して積み上げたコンテナの周りは、アジロン特有の強い香りがプンプン。
明日も続きます。

2010/08/24

また一つ終了

今年絶好調のキングデラも終了。
以前からキングデラは短梢剪定で作り易いって聞いていたけど、今年はとりあえず長梢剪定からの切り替えでなんちゃって短梢の平行整枝でやってみたらこれが大当たり。
こんなにウマくいったのはもしかしてキングデラを作り始めて以来初めてじゃないの?って感じである。
デラにもキングにも今年はベト病がついてしまったので、こういう年くらいはお礼消毒をやってやるとするかな。

2010/08/22

一つ終了

デラウェアの収穫が完了。
今年も一つずつ品種が完了していく。
もっとも、今年の場合は出来が悪すぎて強制終了だけど。
来年はいいぶどうが実りますように・・・
毎年そう願っているのだけど、ここ数年毎年天候異変のような状況で親父の長い経験も通用しなくなっているような感じすらする。
来年、再来年はこの畑にどんなぶどうが生っているだろうか。
デラウェアはかつて菱山が名産地として名声を轟かせたぶどうだけど、「もうデラは嫌だ」という声をあちこちで聞く。
我が家とて例外じゃない。
そろそろデラウェアも花道か・・・
ぶどう作りにも新しい創造が必要だな。

2010/08/15

アユ

高知の馬路村のお客さんから送っていただいた鮎。
もちろん今年の初物。
わざわざ釣って送っていただきました。
去年も送っていただいたんだけど、お袋が魚焼きで焼いちゃってちっとも風情も何もないので、
今年は串に刺して炭焼きに。
七輪が見つからなかったので、 かまどにぶどうの炭を熾してじっくりじっくり焼きました。
久しぶりなので串の刺し方がダメダメで 平べったい金串なのに、魚がクルクル回っちゃう。
ま、でもそんなこととは無関係に焼き上がりはもちろんまいう~。
こうでなきゃ。
ごちそうさま~。

2010/08/09

収穫開始!

今日から2010年の収穫シーズンがスタート!
デラウェアの収穫を開始しました。
今朝は昨夜からの雨が残り、ちょっとジメジメしたスタートだったけど、8時までには雨も止み、棚の雨露も比較的早く乾いたので早速畑に行ってデラウェアの味見。
今年のデラウェアはちょっと着色不良だけど、好天続きだったので糖度はググ~ンと上がって20度オーバー。 酸味も少なく見た目以上になかなかの美味しさです。
これから日に日に収穫量も増え来週にはデラウェアの収穫ピークを迎えます。
そして明後日からはキングデラの収穫も開始予定。
わずかな期間しか出ないマスカット香を逃さないように、目をつけた全ての房を一粒ずつ摘んで味を見ては収穫。
だから毎朝相当量のぶどうを食べるので、ブドウ糖の摂取量も半端じゃない
なんだか巨峰もすっかり黒くなっちゃって糖度も既に18度以上になっている。
遅れているんだか、遅れを取り戻したんだか、異変なのか、なんだか今年は訳わかんなくなっている感じです。

2010/08/04

生き返った

今日は収穫前に鋭気を養おうと以前から予定していた温泉での静養がやっと実現。
午後半日だけだったけど、ゆっくりたっぷり温泉に浸かり、そして全身マッサージで一気に生き返った気分。
あとはぶどうが一気に美味しくなってくれることを祈るのみ。

2010/07/27

こんにゃくの花

小石川植物園のこんにゃくの花は咲くまでに16年かかったみたいだけど、普通のこんにゃくは5年で咲くそうな。
うちの畑に生えているこんにゃくは・・・
花芽は出ていないので、今年は咲きそうにないね。
一番大きいので3,4年目というところか。 ということはもしかすると来年花が見られるかも。
芋はどんだけの大きさになっているのかねぇ。ちょっと興味津々。
ちなみにここはイノシシの通り道の直近なのに、どうやら目もくれないようだ。
イノシシにダイエット食は不要ってことか。

2010/07/13

全滅させてなるものか

とにかく今年のベト病は異常だ。
普通なら葉っぱに着いてから、 それも相当ひどくなってから房に着くんだろうけど (というか葉っぱ⇒房という順番だと教わっていた) 今年のは葉っぱにはろくに着かずにいきなり房を狙い撃ち。
今日傘かけに行ったら唖然とするほど圃場前面に広がっていた。
見たところ9割方の房がすでに粒が変色し始めている。
農薬散布も回数が決まっているので 違う種類の農薬をうまく使い分けないとならないけど 治療効果のある薬をあと1回だけ撒ける。
それでトドメになればいいのだけど。
房に入っちゃったらもうだめなのかなぁ。
とりあえずきれいな房に袋をかけて隔離してみるけど 100房あるかどうか。
全体の1割にもならない。
茶色くなった房は出来ることなら圃場の外に運び出したいところだけど 手が足りないからそんなことは理想論で終わっちゃう。
この後、果たしてどうなることか。
このままじゃ今年はワインもジュースも仕込めなくなるかも。
マジで弱った。
雨の心配もあと3日か・・・ それで本当に終わるのか・・・
これがベーリーAだけで済んでくれればまだ救いだけど
最悪の状況が毎晩夢に出そうだ。

2010/07/11

芋掘り

毎日のように雨が降っているのでなかなか芋が掘れない。
昨日晴れたし、昨夜も降っていないので、 もしかしたらラストチャンスかも ということで急遽芋掘りをすることに決定。
二つのブロックに分けて植えてあったのだけど どっちも猪の襲撃を受けているのでどんなんかかなり心配。
最初のブロックは芋が小さい。 素揚げにしてちょうどいいくらいのサイズ。 量も少ない。
今日農業体験に来ていたN嶋さんが 「せっかくだからやらせてください」 と鋤鍬での掘り上げに名乗り出た。
よほど親父の作業が簡単そうに見えたのか?
畝から遠目のところに下向きに差し込まないと芋を刺しちゃいますから気をつけて・・・・
とアドバイスした先からグサ!
この調子で負傷芋数個。しかも大き目の芋が・・・
とまぁ、見るのとやるのとでは大違いの芋掘りでありました。
二つ目のブロックは多少は成績が良かったものの全体としては去年の半分かなぁ。
ここ何年にないほどの凶作。
来年あたり芋が足りなくなって買うことになるかも。
今年は基本的に菱山のジャガイモを売り込むほどの量はなし。
残念!

2010/07/09

クライマックス

1年中で最も忙しい摘粒の時期も、手抜き作業の成果もあり、なんとかクライマックスを迎えるに至りました。
摘粒が終わった房は2回目のジベレリン処理をして袋をかけて娑婆の空気から遮断されます。
これであとは熟すのを待つのみ。
と言いたいところだけど、まだまだやらなければならない作業はたくさんあるのでありまして・・・

しかしながら、毎日のように降る雨。
幸いにも
九州のように大災害になるほどの雨は今のところないですが、晴れの日が少ないとどうしても低温多湿になります。
病気が発生しないように予防防除はしているのだけどこんな環境を好む病原菌はのさばってくるのです。
ぶどうにとって最強の病気であるベト病が葉にも房にも着き広がっています。
この菌の発生を抑えたり治療効果のある薬はまだ限られています。
その使用回数も限られています。
去年はその回数を使い切った後に連日のゲリラ豪雨でこの病気の勢いが止まらず、7月の後半に毎日茶色く変色する葉っぱが増えていきました。
あとは大部分をお天気に頼るしかない状況。
土石流で畑が流されてしまうことからすればまだましですが、とにかくカラッと晴れ上がって欲しいです。
作業的にはあともう少しのふんばりどころなのですが・・・

2010/06/25

くま

今日は1日ベーリーAの枝の整理。
組んず解れ伸び放題でグチャグチャになっているところをちょっとだけ整えてやって、この後の傘かけが少しでも楽になればと。
でもって既に峠は過ぎたけど、10株ほどあるラベンダーが満開。
お茶を飲んで休んでいたらクマバチが飛んできて花の蜜を吸っている。
ところが穂の長いラベンダーの花にたかるやいなや、 図体がでかいから重みで撓んで落っこちそうになってでんぐり返ししたり、見てると動物園で熊やパンダが遊んでいるのと同じだなぁと。
まさに“熊”。

それにしてもラベンダー、いい香りだよ~ん。

2010/06/23

何を賭ける?


ニュースでは角界の賭博の話題で持ちきりの感ありですが、
人生において何を賭けるかということはよくある話。
政治家の口からもよく「命懸けで××します」とか出ますねぇ。
(あれ?「命懸け」?「命賭け」?どっち?)
それでそれが達成できなかったときに切腹した人はいません、
てな話はよくするのですが、
昔自動車レースの仕事をしていたときの話を一つ。
もう20年も前の話ですけど、一時期、人気だったグラチャンレースで当時日本一速い男と言われていた“☆野”選手のエンジンサポートスタッフとして仕事していたときの何かの雑誌メディアの取材逸話です。
取材者:「自動車レースは命懸けの仕事で大変ですよね。」
☆野選手:「冗談じゃないよ。命懸けてこんな仕事やってたら危なくてやってらんねぇよ。俺たちゃ生活を懸けて走ってんだ!」
なるほど・・・と思ったもんですが、そう言う割には当時の日本の最高峰レースF3000の優勝賞金はたったの500万円。
命懸けでやった報酬にしては安過ぎだとその当時思ったもんです。
でもって、今自分は生活を懸けてぶどう作ってますが、
参議院選挙も明日告示ですが、国民の豊かで安全な生活を懸けて仕事していると感じる政治家ってなかなかいませんねぇ。
口じゃ「命懸けで・・・」って言う割には報酬高すぎません?
などと当時の話と対比しながら今毎日ひたすらぶどうに傘かけてます。
ちなみに「命を賭ける」は常用外のようですね。「命懸け」がマル。
一生懸命ってこっちだなぁ。一生命懸けるってスゴイ重いねぇ。 軽々しく使っちゃいけねぇなぁ。
今日も一つ勉強になったなぁ。
意外とニュースの些細な言葉から学ぶことって多いですね。
傘かけ、あと1万枚くらいかなぁ・・・。