2011/10/17

10月15日甲州収穫&収穫感謝祭

普段は畑の作業に来られなかったけど、せめて収穫のときには参加したい。
そんな声に何とか応えようと、平日に予定されていた収穫作業を15日の土曜日に強引に変更したのであった。ところが・・・
♪こんなぁはずじゃぁなかぁったよねぇ・・・
って感じで数日前から雨の天気予報。
絶対に降るわけないと自信を持っていたけどやっぱり降ってしまった。さすがは天下の気象庁。侮れん。
てなことで、生憎のお天気になってしまったものの、集まっていただいた人数はなんと予想をはるかに超える22名!!!
スタート時間は一応7時半から8時頃としていたものの、三々五々集まり、カッパに着替えて準備万端になったのが8時半ごろ。
そして最悪だったのが、自分と現場との連携。
雨降っちゃったら慌てることはない、と自分一人納得したまま応援隊を畑に送り出して、収穫祭の準備を始めるべくコンロに火を入れたら、さっき出かけたばかりの応援隊が戻ってきてしまった。
「もう収穫終わりましたって。」
もう目が点になるばかり。
この人たちは何をしに来たのかってことになっちゃった。どうもスミマセン。
今年の栽培を任せた竹田さんはじめ数名の先行隊が早朝から作業を始めて、まぁ元々狭い畑なので、20人もいたらそれこそあっという間に終わってしまうとは思っていたものの、先行隊4名の収穫スピードは予想を超えていたみたい。
ということで、収穫作業はできず申し訳なかったものの、圃場で省略した選果作業を我が家でやることとした。


いやぁ、収穫作業ができなかった鬱憤をここで晴らすべく(笑)、皆さん気合いが入ってどんどん作業は進む。
 約1時間で完了。本日収穫した甲州は400数十キロ。ちょっと少なめではあるけど、今年に関してはよくぞこれだけ収穫量が確保できましたというところ。来年のリリース量は推定300数十本というところか。なかなかの貴重品だ。
ほんでもって、当の私はお昼の準備に余念がない。
解体中のピザ窯をBBQコンロにして、まずは5年前に買ったまま本日初使用のダッチオーブンに丸鶏を二羽押し込んでローストチキンの調理中。実はもう一羽は台所のオーブンでも調理中。
約1時間半の放置プレイの後ちょっと蓋を開けてみたら見事に良い焼き色。思わず生唾ゴックン。そしてカメラを持ってみんな集まる集まる(笑)。
昨夜から仕込んでいたポトフもおなじみ仙人カレーも準備万端となり、いよいよ宴会開始!カンパーイ!
そしていよいよ各テーブルで鶏さんの解体ショーが始まる始まる。今回は鶏さんのお腹の中にはピラフを詰め込んでみた。鶏が海老を生む。自分は食べられないけど、味は上出来だった見たい。ホッとした。初のダッチオーブン料理だったけど大成功!
いつもはソーセージだったポトフも今回は厚切りベーコンで。ローストチキンが味が濃そうだったので、こちらはちょいと薄味にしてみた。
さて、皮肉にも翌日は晴天。
何か日頃の行いが悪かったか。確かに自分が雨男だと宣言した参加者もいたけど、かなり残念で仕方ない。でもそれも仕方ないのだ。
全ての収穫が終わった最後の甲州の圃場。
ここに立つと寂しさと満足感と達成感といろんな気持ちが入り混じる。でもなんだか何かが足りない今年。
今年はワイン用甲州として本格スタートの年だったはずなのに・・・。
来年こそは仕切り直ししたい。
半年後、どんなワインになってくれるか楽しみだ。
今年1年間、ぶどう作りに関わった皆さん、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
そしてそして、また来年も楽しくぶどう作って、最後のこの最高に楽しい時間を分かち合いましょう。

2011/09/25

生食用品種終了

昨日ロザリオビアンコの収穫が完了して、これで今年の生食品種の収穫が全て完了しました。

今年は5月にまさかの腸閉塞で一月入院し、完全に今年の計画が崩れ去ってしました。
昨年の1回目の腸閉塞とは異なり、ちょっと大事になりましたが、閉塞部を除去すれば簡単に済むだろうと思うのは素人の考えであって、去年胃の全摘をして既にその分の腸を引き上げている自分にとって、長いはずの腸であってもこれ以上引き上げる余裕はないということで、主治医が手を尽くしたものの、緊急の開腹手術でも結局腸閉塞そのものに関しては何もできず、人工肛門と腸へ栄養剤を直接送り込むための腸瘻(ろう)を設置しただけで終わってしまい、腸閉塞自体は薬の力を借りて回復を待つことになりました。
そのため退院はしたものの引き続き絶飲食状態が続き、畑仕事はとてもできる状態ではなくなりました。
79歳になる父も年による体力低下に加え、腰に爆弾を抱えているため今までどおりの仕事はできず、結局畑の4割を栽培放棄せざるを得なくなりました。
その畑の中には、これまで多くのお客さんに喜んでいただいていた品種もありましたが、まさに断腸の思いでの放棄でした。
幸い栽培をやってくれる人がいたので耕作放棄地にはならずに済みましたが、いつになるかわからない自分の体調完全復帰に、来年以降の経営を再考しなければならなくなりました。
そんな状況の中での今シーズン。
自分を筆頭に家族の体力がこの夏を乗り越えられるのかという不安が一番の懸案事項でしたが、なんとか無事に乗り切ることができました。
我が家に初めてやってきた(笑)エアコンも、結局今年は10回も使いませんでした。
そして昨日最後のロザリオビアンコの収穫を終え、先ほど最後の市場出荷が終了しました。
まだワイン用のマスカットベーリーAと甲州は残っているものの、もうほとんど今シーズンは終わったようなものです。
昨年のような酷暑ではなかったこと、畑を減らしたこと、宅配の注文を例年の半分に抑えたこと、親父の弟夫婦の大きな支援を受けられたこと等々、いろんなことが支えになり、無事家族3人が倒れることなくこの日を迎えることができました。
私の体調を気遣って多くの方からご心配をいただき、そしてエールをいただきました。その全てがまさに元気の源となり、今の体調の安定に繋がっていると思います。本当にありがとうございました。心から感謝します。

2011/09/10

2010年産の完熟葡萄果汁できました。

本日やってきました、2010年産の完熟葡萄果汁。
約1年間の熟成を経てこのたびお待ちかねのリリースです。
今年思い切ってハデハデ路線に振った賑やかなラベルはおかげさまで好評。

今回のは都合により委託先が変わり、今までのものよりももっと濃いですよ~。
どんなイメージかと言うとトマトジュースとか野菜ジュースの感じ。
この通りビンの内壁にはこってりと張り付きます。

でも味わいはいたってスッキリ。甘すぎず、ほどよい酸味が後を引きます。
濃縮還元のものや、クリアタイプのジュースに慣れてしまった人にはちょっと、いやかなり抵抗感があるかも知れませんね。
でも、当然ながらぶどう以外に何も足していませんし、何も引いていません。
これぞ正真正銘のブドウジュースってところでしょうか。
原料ぶどうはマスカットベーリーAとアジロンダックをメインに、これに今回は巨峰、ピオーネ、藤稔、デラウェア、キングデラ、ロザリオビアンコと8種類のぶどうが入っています。
まさに我が家のぶどうのいいとこ取りジュースって感じです。
好みは別れるかも知れませんが、ストレートでもミネラルウォーターなどで割ってもよし。好きにして~!(笑)
ぜひ飲んでみてください。
価格は720ml入り1本1,200円(税込)です。9月11日発売です。

2011/09/05

なぜなぜ?

今日は病院へ行く日なので、パン作りはお休み、って訳にはいかない。
一晩ヒーターの上に置いた生地は何とか膨らんでホット一安心。
ところが良く見るとなんだか水っぽい雰囲気。
ボールに手を突っ込んでみると確かにフワフワに膨らんではいるんだけど、どういうわけだか水っぽい。
昨日の粉の追加も失敗にはならず安心したものの、なんでこうも水っぽくなるのか原因不明。
これまでピザ生地を作っても発酵して水っぽくなるなんてことはなかった。

とは言え、今度こそは粉を足すわけにもいかないだろうからそりあえず捏ねているうちに水分が飛ぶことを期待してコネコネ。
しか~し、テキストでは丸め直しに15~20分とあるところを30分もこねたけど、ベチャベチャ手にくっ付くばかり。
仕方ないから打ち粉と称して粉を足してみたけど、何とか丸められるほどになってもまだまだクタクタの状態。
こんなんじゃクープは入らないかも知れないけど、でも、とりあえず今夜焼いてみます。
バヌトンに入れてもなんだかトローンとしてます。

2011/08/27

ごちそうさまでした。

高知県馬路村のお客さんが今年も村を流れる安田川の鮎を送ってくださいました。

今年は7月の台風9号のときなどは安田川の上流の梁瀬地区で観測史上最高の降雨量を観測するなど、水量が多くてなかなかの不漁だったそうですが、先日たくさん釣れたのでという連絡があり、今年もお送りいただけることに。 嬉しい限りです。

昨夜冷凍で届いた鮎。今朝自然解凍してお昼にいただくことに。
当初朝食にいただこうという話もありましたが、おふくろに任せるとガスの魚焼きかはたまたフライパンで焼きかねないのでそこは断固として拒否。せっかく送っていただいた貴重な鮎です。できる限りの一番美味しい食べ方をしないといただいた方に失礼であります。
それにしても美しい魚です。

早速、塩で軽く洗って表面のぬめりを取ったりして下ごしらえ。
今回はちゃんと全部のひれに飾り塩を着けて焼きましたよ。
そして我が家の第2厨房にある昔のかまどにぶどうづるの炭を熾していざ焼かん。

いい感じで皮が色づいたところでボールを被せて蒸し焼きに。

そしていい感じに仕上がりました。

身がふっくらと焼き上がり、われながら上出来。

とても美味しゅうございました。
ごちそうさまでした。

次はやっぱり現場でいただきたいものです。
この秋、冬?馬路村を再び訪れたいなぁってその時期にはもう鮎はいないけどね。