2011/09/25

生食用品種終了

昨日ロザリオビアンコの収穫が完了して、これで今年の生食品種の収穫が全て完了しました。

今年は5月にまさかの腸閉塞で一月入院し、完全に今年の計画が崩れ去ってしました。
昨年の1回目の腸閉塞とは異なり、ちょっと大事になりましたが、閉塞部を除去すれば簡単に済むだろうと思うのは素人の考えであって、去年胃の全摘をして既にその分の腸を引き上げている自分にとって、長いはずの腸であってもこれ以上引き上げる余裕はないということで、主治医が手を尽くしたものの、緊急の開腹手術でも結局腸閉塞そのものに関しては何もできず、人工肛門と腸へ栄養剤を直接送り込むための腸瘻(ろう)を設置しただけで終わってしまい、腸閉塞自体は薬の力を借りて回復を待つことになりました。
そのため退院はしたものの引き続き絶飲食状態が続き、畑仕事はとてもできる状態ではなくなりました。
79歳になる父も年による体力低下に加え、腰に爆弾を抱えているため今までどおりの仕事はできず、結局畑の4割を栽培放棄せざるを得なくなりました。
その畑の中には、これまで多くのお客さんに喜んでいただいていた品種もありましたが、まさに断腸の思いでの放棄でした。
幸い栽培をやってくれる人がいたので耕作放棄地にはならずに済みましたが、いつになるかわからない自分の体調完全復帰に、来年以降の経営を再考しなければならなくなりました。
そんな状況の中での今シーズン。
自分を筆頭に家族の体力がこの夏を乗り越えられるのかという不安が一番の懸案事項でしたが、なんとか無事に乗り切ることができました。
我が家に初めてやってきた(笑)エアコンも、結局今年は10回も使いませんでした。
そして昨日最後のロザリオビアンコの収穫を終え、先ほど最後の市場出荷が終了しました。
まだワイン用のマスカットベーリーAと甲州は残っているものの、もうほとんど今シーズンは終わったようなものです。
昨年のような酷暑ではなかったこと、畑を減らしたこと、宅配の注文を例年の半分に抑えたこと、親父の弟夫婦の大きな支援を受けられたこと等々、いろんなことが支えになり、無事家族3人が倒れることなくこの日を迎えることができました。
私の体調を気遣って多くの方からご心配をいただき、そしてエールをいただきました。その全てがまさに元気の源となり、今の体調の安定に繋がっていると思います。本当にありがとうございました。心から感謝します。

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