

まだまだ年賀状の準備に時間を取られ、掃除もままならない大晦日のこの一日を雪で潰されたのではたまらない。
今年は波乱万丈の年だったけど、やっぱり最後の最後までドタバタだ。
たとえやりきれなくても、今夜一晩越えるだけで気持ちの切り替えがつくのはいかにも日本人らしいところか。
来年はきっといい年になる、そう信じて疑わない2010年最後の日。
お飾り園主のグウタラぶりを惜しみなく公開していきます。
棚のあちこちに副梢に生った小さな房が実っている。
いつからかこれを“あとめっけ”というらしい。
一粒つまんでみると・・・ う~ん、美味い。
糖度は決して高くないけどなんとなくねっとりとした味わい。
今年のベーリーAの味をオイリーだっていう人がいたけど、こういうことを言うのかなと。
そしてキングデラの畑にもいくつかあった。
デラウェアよりも小さい粒。
つまんでみると・・・ 元々種なしのはずなのに種がある。
そしてこれは甘~い。そうこうしているうちに辺りはどんどん暗くなる。
今日は南アルプスがオレンジのグラデーションをバックに浮かび上がっている。
昔ユーミンの歌にドーンパープルってのがあったなぁ。
空の青さに徐々に赤が混じって紫になり、そして暗闇に続いていく、まさに夕暮れ時のグラデーション。
そして瞬き出す宝石のような灯り。
輝きは寒くなるにつれて増えていく。
この景色は何十年見続けても飽きないんだよなぁ・・・
帰って糖度計ってみたら、ベーリーAは19度、キングデラは23度だった。 ベーリーAのは特に、葉が落ちて霜が当たって、剪定の頃に少し萎びた粒をつまむとこれがまた美味いんだな。
ちょっとビクビクだった収穫量。
終わってみればとりあえず予定収量の600kgは確保して、ジュースにする分もちょっと確保。
ワイナリーへの搬入も終え、明日の仕込を待つのみ。
これにて今年の全てのぶどうの収穫が終了し、2010年のぶどうシーズンに幕が引かれました。
今年畑に来てくれた全ての皆さんに、 今年応援してくれた全ての皆さんに、ありがとう!