今回は依頼を受けてお店に飾るため、キャスター付きの花台をベースに使って見ました。
今回使う予定の蔓は、デラウェア、ベーリーA、巨峰の3種類の太さのもの。 まずはベースのサイズに合わせて巨峰の太い蔓でリングを作ります。
次に約1mほどに切り揃えた太い蔓を10本束ねて、先端から10センチほどのところをタイラップで軽く縛ります。

10本全部を止め終わるとほらこの通りオベリスクが出来上がります。

お飾り園主のグウタラぶりを惜しみなく公開していきます。
棚のあちこちに副梢に生った小さな房が実っている。
いつからかこれを“あとめっけ”というらしい。
一粒つまんでみると・・・ う~ん、美味い。
糖度は決して高くないけどなんとなくねっとりとした味わい。
今年のベーリーAの味をオイリーだっていう人がいたけど、こういうことを言うのかなと。
そしてキングデラの畑にもいくつかあった。
デラウェアよりも小さい粒。
つまんでみると・・・ 元々種なしのはずなのに種がある。
そしてこれは甘~い。そうこうしているうちに辺りはどんどん暗くなる。
今日は南アルプスがオレンジのグラデーションをバックに浮かび上がっている。
昔ユーミンの歌にドーンパープルってのがあったなぁ。
空の青さに徐々に赤が混じって紫になり、そして暗闇に続いていく、まさに夕暮れ時のグラデーション。
そして瞬き出す宝石のような灯り。
輝きは寒くなるにつれて増えていく。
この景色は何十年見続けても飽きないんだよなぁ・・・
帰って糖度計ってみたら、ベーリーAは19度、キングデラは23度だった。 ベーリーAのは特に、葉が落ちて霜が当たって、剪定の頃に少し萎びた粒をつまむとこれがまた美味いんだな。